本当にあった怖い話

本当にあった怖い話 その② 基礎図面が2枚?

2021年2月10日

今 住宅を建てている者です。

私の持っている基礎図面と現場の施工が、どう見ても違うようなのですが

一度見ていただけませんか?

また、どの様に話せば良いのでしょうか?

こんなお問合せが以前ありました。

 

お客様とお会いし基礎図面を前に、どこが違うのか説明をしていただきました。

基礎図面だけを見ると何もおかしな所は無いのですが、お客様が言われたのは

①コンクリートの厚み

②鉄筋の太さ

③配筋の量 が図面とは違うと言われました。

 

実際に見てみない事にはわからないので、お客様と建築現場に同行・・・

現地で確認してみると、

・コンクリートは図面サイズより薄い

・鉄筋は図面サイズより細い 

・配筋されていない所が何か所もある

他にもお客様が持っている基礎図面との相違点がいくつもありました

 

翌日 基礎屋さんに聞いてみると

「図面通りに作ってるよ!」「間違いない!」と話を聞いてくれません!

これが契約図面です!契約図面とは明らかに違う!と言うと、やっと話が

できました。

話ができて驚きました!!  基礎屋さんが持っている基礎図面と施主が持って

いる基礎図面が全く違う物なのです!

 

「同じ現場に基礎図面が2枚ある」ことがその時にわかりました。

当然ですが施主が持っている基礎図面よりお粗末な施工になっていました。

その事をハウスメーカーさんにお伝えし、原因の説明と図面通りの施工を

求めました。

返事をいただくまで工事はストップ・・・

返事が来たのが、何と4ヶ月後(それまで何をしていたのか?)。

 

返答は、「見積り依頼時の図面で施工指示してしまった」との事。

私は、本当? うそでしょ!と思いながらも、図面通りの基礎に

再施工する事を要求!して、返事を求めました。

 

返事をいただいたのは、それから3ヶ月後でした!

返事は、「再施工はできないので補強で対応させてほしい」。

施主さんは、これ以上工事が遅れる事になるので、それでOKを

出されました。

 

この様な問題はおそらく沢山あると思います。

基礎は、建物が建ってしまえばわからなくなる!そしてお客様は

建築に詳しくないのでわかるはずがないだろう・・・などと

思うのでしょう!

 

私にしてみれば、これは詐欺だと思います!契約を白紙撤回できる

くらい重大な過失です!

建築請負契約の大前提で、施工業者は図面通りに施工する事が要件

となっています。

これは契約の不履行に該当します。

 

この様にお客様には見えない所で、手抜きや仕様の簡素化などが

利益を増すために行われていると思います。

このハウスメーカーさんは、皆様がよく知っているハウスメーカー

さんですよ!

TVコマーシャルや雑誌の掲載もしているハウスメーカーさんです。

それを信じてお客様は契約されるのです!

もっと責任ある工事をして下さい!と叫びたくなりました。

 

住宅の購入は、分からない事が沢山あります。

少しでも不安がある方は、遠慮なく弊社にお問合せ下さい。

「安心できる家づくり」を一緒にいたしませんか?

 

※最終的にこのお客様は、1年遅れで引き渡しされました。

お客様は、知名度とモデルルームだけで判断してしまい、こんな

ハウスメーカーに頼んだ事を後悔されていました。

 

 

 

 

本当にあった怖い話 その① 見積書?契約書?

2020年8月21日

今回から私が今までに経験した、この住宅業界の「怖い話」を連載させて

いただこうと思います。

これは本当にあったお話しです!

 

お客様から「見積書を確認して欲しい」とお電話をいただき、ご自宅に訪問。

「この見積書が適正なのか確認して下さい」と差し出されたのが、なんと

表紙に【工事請負契約書】と製本された書類を出してこられました。

すみません、これは工事の請負契約書なのですが・・・?

「請負契約書」の確認ですか?と聞きなおしたところ、ご夫婦ともに口を

ポカンと開けた状態でフリーズ。

 

次に出た言葉が、ご夫婦して「契約なんてした覚えがない!」でした。

中を確認させていただくと、印紙を貼り、割り印を押し、約款も添付され

ている正式な契約書でした。

 

契約した覚えがないのですか?とお聞きしたところ、ご夫婦共に「契約

なんてしていない」とのご返事。

それでは、目の前の「工事請負契約書」はどういう事なのでしょうか?

お聞きしたお話しでは、ハウスメーカーさんの営業マンから、「見積書

のような物です!ここに印鑑を押して下さい」と言われて印鑑を押した

そうです。

これは完全に消費者契約法違反ですよ!

※消費者契約法とは消費者を守るための法律で、「内容を理解しないまま

契約書にサインをさせられた場合は無効にできる」という内容です。

 

「契約の白紙撤回を求めますか?私も同席させていただきますが・・・」

このハウスメーカーさんは友人の紹介だったので、そうなると友人との

関係も心配になります。少し夫婦で考えさせて下さい・・・。

 

この様なお話しがありました。

契約書に一度押印すると、白紙撤回するのにはかなりの労力が必要になり

ます。

白紙撤回はなかなかできません。

 

このお話しはお客様がお若い夫婦で、何も分からない事をいい事に、強引

に契約をしたのでしょうね!(見積書とウソをついて)

昔はよく聞いたお話しですが、今でもこんな事をするハウスメーカーさん

があるんだ!と怖くなりました。

 

このハウスメーカーさんは、テレビでコマーシャルを流している、誰もが

聞いたことのある有名なハウスメーカーさんですよ!

 

住宅購入は「会社が大きいから安心」とは言い切れません。

住宅購入時のトラブルは、最終的にはお客様の泣き寝入りで終わります!

印鑑を押す時は全ての内容を理解した上で押印して下さい。

少しでも不安や心配がありましたら、遠慮なく弊社にご相談下さい。

※弊社ホームページから問い合わせが可能です。

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